アメリカの電話事情

アメリカの電話事情

Original Date: 1999年12月 5日 

ちょっと不便な公衆電話 - Pay phone

古臭いデザインの公衆電話です。ハイテクからは程遠いといった感じでしょ? アメリカに来て、とまどうことの一つに公衆電話のかけ方があります。日本のように10円入れてプッシュして・・・というほど簡単で便利に出来てません。何が難しいかというと入れる金額です。とりあえず25セント入れてダイアルしてもかからないんです。アメリカの電話は安いというのが専らの定説ですが、公衆電話は話が違います。最低35セント入れないと市内でさえも通話できません。

これが、州をまたぐと最悪で、NJ州からマンハッタンにかけるときは目の前なのに、長距離電話あつかいで、3ドル50セント入れなければなりません、しかもコインでです。アメリカには1ドルコインや50セントコインはあるのはあるのですが、全く普及していません。見た事もないという人もめずらしくないです。 当然、公衆電話は受け付けないので、25セント(25円くらい)を14枚も入れなければなりません。

テレホンカードがあるにはあるのですが、カードというには程遠いシステムで、紙のカードに番号が書かれているだけのものです。この番号に電話して、暗証番号を入力することで、公衆電話をかけることができるようになるのですが、実際につながるまでに、1-800-×××-○○○○という番号をかけ、説明を聞いた挙げ句、カードによっては無駄なCMまで聞かされて、その後暗証番号の入力です。それが認証されて初めて目的の人あてにダイアルする事が出来ます。ですから、話す事ができるまで26もの番号を入力し、説明、宣伝の時間を含めるとまぁ、4、5分はかかってしまう訳です。とても緊急時に使えたものではありません。

追記:2008/6/9
確かに、不便な点が多かったテレフォンカードですが、便利な点も。日本のようにカードに情報が記録されているのではなく、自分で番号を打ち込むようになっているので、通常の電話からもテレフォンカードの通話として利用が可能であるということ。友人宅やホテルで電話をする時も、電話代をあまり気にせずに、自分のテレフォンカードから料金を払えるのは唯一便利な点だと感じました。
でも、日本も携帯電話が普及した現在、公衆電話の数が劇的に減りましたね。

2000年から普及し始めた携帯電話

携帯電話もようやく今年の頭くらいから普及し始めました。日本の方がはるかに普及率が高いので驚かされます。特にデザインはいまいちで、日本で5、6年くらい前にあったような厳(いか)ついものしかありません。アメリカ人の知り合いは日本に行ったとき携帯を見て、「持って帰りたくなった」と言っていましたが、アメリカのデザインをみるとわかる気がします。それでも最近やっとコンパクトでかっこいいデザインが登場してきましたが、、、

追記:2008/6/9
10年も前の記事ですので、今読み返すと、アメリカの電話事情もかなり変わっているのだろうな、と推測できます。当時はまだ洗練されていないイメージの携帯電話サービスでしたが、今では当たり前になりました。日本ほど公衆電話が普及していなかったのも、逆に携帯電話の普及に拍車をかけているような気がします。
あと、デザインでいえば「iPhone」なんてスタイリッシュなデザインも登場してきていますよね。

まぁ、こんなに不便な電話事情なのですが、唯一いいのは自宅からかける電話料金がここ1、2年で大幅に下がった事です。規制緩和により長距離電話会社の競争が激しくなり、今、日本まで一番安い会社は1分間12セントでかけることができます。それって、東京・大阪間よりも安いんでは??と思ってしまいますが、2年前までは1ドル以上していたのですから、嬉しい急落といったところでしょうか。アメリカに来たのが3年前じゃなくてよかった、、、と真剣に思ってしまいますね(笑) 電話については面白い話題が色々ありますが、今日はこのへんで。

追記:2008/6/9
また、規制緩和の力は大きく、本当に私がいた2年間で劇的に料金が下がりました。日本も2000年以降大きな規制改革があり、電話(通信)を取り巻く環境が劇的に変化し、料金も下がってきています。これから10年はどのように変わっていくか、予測が難しい分野ですね。


日時: 1999年12月 5日
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