エッセイ対策

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エッセイ対策

Original Date: 1998年3月 8日 

はじめに

テスト対策もひととおり終わり、次に直面する大きなハードルがこのエッセイです。最初のうちはテストのスコアばかりが気になり、なかなかエッセイに気を配れないのが現実なのですが、準備は早すぎることにこしたことはありません。というのも、受験者を評価する上でもこの二つの文書が非常に大きなウエイトを占めるからです。

ここでは、エッセイの基本的な準備方法および作成について実際に私が作成したものも含めて解説していきます。

そもそも「エッセイ」って何?

エッセイとは願書提出時に大学・大学院から求められる小論文みたいなものです。学校によってはエッセイを書かなくてもいいところもありますし、何の指示もなく、ただ「エッセイを添付」とだけ書かれている学校もあります。

いずれにしても、試験のスコア以外で自分をアピールできるチャンスの場とでも気軽に構えて望むと、いいエッセイが書けるのではないのでしょうか? ただ注意が必要なのは、日本語でいうところのエッセイ(随筆)とは全く別物です。随筆なんて書いていたら、よっぽどのことがない限りマイナス点になることを覚悟してください。これって論文なんです。

何について書くのか?

問題は、アプリケーション(願書)に添付されているものがほとんどです。問題数は学校によって違いますが、少ないところは1つ、通常2~5題、多いところは6題以上あります。出題の詳細も学校によって違います(詳しくは「 出題傾向とサンプル」を参照)。

いつから準備するのか?

エッセイをいつごろから書き始めるのかには個人によって様々ですが、やはり早ければ早いほどいいです。解説書などには8月くらいから書き始めるのがいいという物もありますが、実際にはテスト対策に気をとられてそんなに早く準備できないです。

私もテスト対策を11月いっぱいまでしていたので、エッセイを書きだしたのは年末休みに入ってからでした。思っていたより時間がかかります。書きだせば早いですが、何を書くかがなかなか決まりません。

結局本格的に書き出したのは1月後半になってしまいました。理想を言えば12月中に書き上げられたら最高なのですが、皆さんはどうですか?

エッセイサンプル集の活用

書店に行くと、様々な会社からエッセイ・推薦状の書き方について解説された書物が出版されています。各大学の過去問題とその解答例が掲載されているものがほとんどです。

エッセイについてまったくピンとこない人はぜひ買うことをお勧めしますが、これにも短所があります。 確かに、出版されているものだけあって、内容的にも文法的にも非常に優れた解答例だと思いますが、これに頼りすぎると、自分らしいエッセイが書けなくなってしまうおそれがあります。

私も1冊持っていましたが、読みすぎて書けなくなってしまいました。エッセイで大事なのは、いかにその文書が自分をよく表現しているかです。考えてもみてください。担当官は何百人ものエッセイを採点するんです。どれを見ても同じような内容の日本人のエッセイには飽き飽きしているという噂もよく耳にします。

やはり大事なのは、個性です。丁寧、正確、論理的かつ「大胆」な発想で書くことが、他人と差をつける一番の方法だと思います。

書き方、組立て方

エッセイの書き方に関しては特にこのように書かなければならない鉄則なんてものは存在しませんが、明確かつ論理的である方が望ましいと思います。日本流に最初をぼかしながら徐々に結論に焦点をあてて最後で種あかしといった組み立てに、修辞的表現をふんだんに盛り込んだエッセイよりも、単純明快かつ理論的に首尾一環した書き方がいいと思います。

何度も言いますが、通常日本語でいうエッセイ(随筆)とはまったく別物であることを肝に命じてください。実際は問題によって文章の構成が違うのですが、一般的には次のように書くと論理的な構成がとれます。

  • 導入(Introduction)
  • 結論
  • 結論を支える理由(Reasons & Examples)
    • 1理由と具体例
    • 2  〃
    • 3  〃
  • 再び結論の確認(Conclusion)
  • 結び(Big Ending)


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日時: 1998年3月 8日
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