GMAT対策 - その1
はじめに
TOEFLと共にもう一つ避けて通れないテストがこのGMATです。まれにこのテストを採用していない大学もありますが、ほとんどの米国ビジネススクールはこのテストを必須としています。
ただ、1997年大きな変化がありました。 テストのコンピューター化です。これにより、テストに対する対策も若干かわってきたのではないかと思います。そこで、ここでは新GMATの性格とその対処法を私なりに、多少ストラテジックに紹介しようと思います。
勉強の仕方そのものはここでは、あえて触れずに、コンピューター化(CATキャットと読む)したことによる対策を中心に書いていこうと思います。また、GREや新しいTOEFLも同じシステムなので対応は同じだと思います。
GMATに関しては様々な情報が飛び交っていますが、私の得た情報の中で、独断と偏見で判断した私なりのストラテジーを書いています。ですから、絶対にこれが事実であるとはいいきれないことを最初にお断りします。
試験を知る~CATとは?
ただ単純にディスプレイ上に問題が出題され、それをマウスでクリックするだけかと思いましたが、大間違いでした。 GMATのブリテンを読めば判るのですが、このテストは一人一人問題が違うのです。あらかじめ膨大な量の問題がストックされ、その一つ一つに問題の難易度(偏差値)が設定されています。
一番最初は偏差値50(中難易度)の問題が出題されます。この問題に正解するとコンピューターが問題ストックの中から次のレベルの問題を選んでいくのです。間違えると問題のレベルが下がります。 要するに、現在解答している問題のできによって次の問題が変わっていくのです。
最終的には最後の問題がどのレベルまで到達したかによって自分のスコアが決定されます。同じ会場で受験していても、となりの人とはテストの問題が全く違うのです。よって、その性格上、問題をスキップするなんてことも戻るなんてことも出来ません。時間内にすべて解けば終了ということです。
内容および時間配分は以下のとおりです。
セクション | 科目 | 時間 | 問題数 |
---|---|---|---|
Quantitative | Problem Solving Date Sufficiency | 75分 | 37 |
Verbal | Reading Comprehension Sentence Correction Critical Reasoning | 75分 | 41 |
AWA | Analysis of issue | 30分 | 1 |
AWA | Analysis of argument | 30分 | 1 |
合計 | - | 210分 | - |
以上の問題がセクションごとにランダムに出題されます。
コンピュータに慣れる
試験がコンピューターで実施される以上、必要最小限の技術が必要になります。GMATのブリテンの中にそのことに関する記述があるので、訳したものをのせます。
どの程度のコンピュータ技術が必要か?
必要最小限のコンピュータ技術が必要になります。キーボードに慣れるため、マウス操作、解答方法、ワープロ操作、ヘルプ機能操作、次の問題への操作を含んだ練習をテスト前にすることになります。 もちろんテスト時間内でもヘルプ機能を使用することができます。
このように書かれてはいますが、普段パソコンを使ってるかどうかで決定的に違うのはAWAでのタイピングです。普段から英文をワープロで作成している人が有利なのは当然ということになります。
また、上でも書きましたが、画面上と紙の上では文字を読むスピードが明らかに違います。 できれば、タイピングの練習は十分にしたほうがいいでしょう。この対策にはETSから出ているパソコン版のサンプルテスト(GMAT PowerPrep)が最適です。