学校に爆弾?!

学校に爆弾?!

Original Date: 1999年4月23日 

試験の時期、爆弾さわぎに学校が騒然

午後1時から始まる授業を教室で待っていた時のことです。突然警官が教室にやってきて、「今すぐ外に出ろ!」って言うんです。私は何がなんだか全くわからず、クラスメートと共に建物を後にしました。 外にでてビックリです。出てきたのは私たちだけではなくて、隣接する学部等の建物からも大勢の人が出てきて、人であふれかえっています。

爆弾騒ぎの学内で、大勢の人だかりと警官です 事情がわからず先に出ていた人に聞いてみると、なんと建物に爆弾が仕掛けられたというんです。まぁ、まわりは結構のんきにお喋りしていて、「きっと誰かがいたずらしたんだろう」とか「テストを中止にしたかったんじゃないの」なんていう会話が飛び交っていますが、警察官達は真剣でした。

その後、教授がやってきて、校舎を別な場所に替えて20分ほど遅れて授業を始めました。結局、爆弾騒ぎは「いたずら」だったみたいで、授業が終わったころには何もなかったかのような状態に戻っていましたが、いたずら電話一本でも学生の安全を考えて非難させるというところが、それだけ実際に起りうる可能性の高さを思い知らされました。

確かに、何年か前にもマンハッタンの貿易センタービルが爆破されたり、テロが起ったりと日本にいたときでは考えられないような事件が起っているのも事実です。それから数日してコロラド・デンバーでの高校大虐殺事件をニュースで耳にしてぞっとしました。日本でも報道されていると思いますが、たった2人の生徒に占領された高校で数十人もの生徒・教師が殺され、校内に数十個の爆弾を仕掛けたというものです。日々のんきに暮らしているとつい忘れ勝ちになってしまいますが、この国は誰でも銃の持てる国であることを思い出しました。

【追記:2008/03/27】
この記事を読み返して、頭をよぎったのが911のテロ事件です。こうやって見ると、貿易センタービルは幾度となくテロの標的になってきたのですね。何度か上りましたが、入り口はテロ対策のため、空港のようなセキュリティーチェックがありました。ですが、あのような攻撃では防ぐことは無理ですよね。
また、当時このような事件は他国の話かと思っていましたが、日本でもこのような出来事は起こりえます。私がかつて勤務していた職場にも爆弾を仕掛けた旨の電話がかかってきたことがあります。このときは建物内の人間を避難させることもせず、海外各国との危機管理の違いというか、甘さを感じました。
残念ですが、日本もテロの標的だといわれています。我々の日々の危機管理に対する考え方も、もう少し変化が必要なのかも知れません。平和な世界であることを願います。


日時: 1999年4月23日
rutgers_campus
rutgers.edu
ワシントンDCレポート2011
オースティンレポート2010
オーランドレポート2009
rutgers

Valid XHTML 1.0 Transitional

Valid CSS!

copyright © 1998-2011 all rights reserved
ラトガース・レポート from New Jersey