やはり差別はなくならない

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やはり差別はなくならない

Original Date: 2000年5月 1日 

自由の国は差別大国でもあるのです

ここのレポートでたびたび出てくる話題に「アメリカの差別」がありますが、最近自分のなかではとても気になります。ちょっと過敏すぎるかなぁ?とも思うのですが、やっと英語に慣れて来たのか、微妙な喋り方のニュアンスで相手の意図している意味が分かってしまいます。

今日もビデオを借りに、レンタルビデオ店に行ったときの話です。そこの店長が一生懸命電話をしていました。内容からするに、ビデオを借りたお客が期限を過ぎてもなかなかビデオを返さず、返却を催促する電話でした。まぁ、ここまでは、別にどうってことない光景だったのですが、その後のバイトの若い女性の店長に対する言葉です。

「それってアジア人でしょ?きっとそうだわ。いやねぇ、、、」っというニュアンスのことを電話している店長に向っていっているのです。白人の彼女の頭の中には「アジア人はろくなのがいない」という固定観念が出来上がっていて、私が隣りでビデオを選んでいるのを知ってか知らずか、堂々と大声で話すのです。

アメリカに来た頃ならきっと、こんな会話は聞き取れずに、いやな思いもする必要がなかったのですが、最近ではどんどん耳に入ってきて、ちょっとウンザリです。まぁ、全ての人がこんな風に思っている訳ではないでしょうが、自由と平等の国だと思っていたのに最近裏切られることが多いので、非常に残念です。

先日もニュージャージの韓国街で、韓国系アメリカ人が経営するお店に「韓国人でていけ!」みたいな落書きがされて問題になっていました。個々で付き合っているとそんなに差別観というのは見えてこないのですが、集団としてのアメリカとしてみると、やはりマイノリティーに対する差別と言うのはまだまだ根強いということを実感させられます。

いつになったら本当に自由の国になれるのでしょうか?

追記:2009/1/12
ある意味、差別が激しいからこそ、それに対する運動も盛んです。ですが、声を大にして主張していくからこそ改善に向かっていくのかもしれない、、、とも思います。その可能性は今回の大統領選挙で初のアフリカ系アメリカ人大統領(オバマ氏)が誕生したことからも見ることができます。日本は逆に、表面に現れにくい分だけ、差別もなくなりにくいのかも知れないと感じることもありますね。本当に難しい問題ですね。


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日時: 2000年5月 1日
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