GMAT対策 - その2

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GMAT対策 - その2

Original Date: 1998年3月 8日 

CATの性格 - 前半が勝負

ここでの作戦は確定的根拠があるわけではないので、それを前提に読んで下さい。

CATについては色々な予備校から様々な情報が出ていますが、正確なことは判りません。 ブリテンの中では「問題の選択は、解答者の今までの正解率によって決められます。」と書かれていますが、バーバルではたった41題の問題で全ての分析能力を判定するのです。

「難しすぎる問題や、簡単すぎる問題が出題されることはありません」とのことですが、ここに一つの落とし穴かつ利点?があると思います。バーバルを例にとると、たった41問で偏差値を確定するためにはコンピュータもある程度の予測で早いうちに受験者のレベルを決定する必要があります。 そこで、言われているのが、問題選択に関するコンピュータの反応が(要するに選ぶ問題の難易度の幅が)前半は大きいということです。

GMATの点数シミュレーション 図をみると判ると思いますが、最初に難しい問題や簡単な問題を割と大幅に出題し、受験者のある程度のレベルを前半で確定しようと「さぐり」を入れているわけです。

後半はそのレベル内での細かいスコアの確定をしていくため、不正解がスコアに与えるダメージは1題解答するたびに減少していくという結果になります。極端に言うと、最初の10題で連続正解してしまえば、問題のレベルがある程度のところまで到達して固定してしまうので、それ以降をすべて不正解で解答してもスコアが下がらないということです(ちょっと極端かなぁ・・・)。

逆に最初の10題を連続で不正解してしまうと、低いレベルで固定してしまうので、以降の問題をすべて正解で解答してもレベルが上がらないです。 レベルが固定されてしまうと簡単な問題しか出題されないため正解率は上がり順調なような錯覚に陥いりますが、最後に結果をみると点が伸びていないということになります。

わかりやすい例で言うなら、団体で受ける健康診断での「目の検査」を思って下さい。 最初、患者についての予備知識がない医師は「0.01」を指します。 患者がそれを見ることができれば今度は「2.0」を指します。 次に「0.1」、「1.5」という様にして範囲を狭めていきますよね? それと同じです。 結果的に1.0付近がよく見えると判断した医師はそれ以降2.0を指すことは絶対にないでしょう。

以上のことを考えると最初の10題というのは非常に大きな意味を持ってきます。 なるべく慎重に時間をかけて解くというのが現時点での通説です。

バーバルは日本人には時間内に吟味してすべて解答するということが不可能な試験だと思うので、最初は時間をかけて出来るだけ正解率を上げ、後半はリズミカルに解き、5題ぐらいは問題を見ずに解答してもいいぐらいの気持ちで望んでもいいのかもしれません。700点付近をねらっている人は別ですが・・・(^^;

なお、以上の情報は大半が私の使用した問題集「KAPLAN GMAT CAT」からの物です。ためになると思いますので、ぜひ一度参考に買って読むことをおすすめします。(英文ですけど・・・)

数学は満点を取る

数学のセクションでは37題の問題が出ますが、ある程度のスコアを取るためには限りなく満点に近く、ということです。 偏差値スコアなので100点は出ませんが、%表示で少なくとも97%以上は欲しいです。

アメリカ人にとっては驚異的な数字ですし、ブリテンにもそれ以上のスコアは稀だと書かれていますが、問題のレベルはどんなに難しくても「数1」までだと思います。 問題が読めて理解さえ出来れば必ず出せるスコアです。 逆に、ここでそれだけのスコアが出ないとトータルスコアで苦しい思いをします。

私は特に数学対策はしてませんが、99%を取ることができました。 点数配分を考えると、数学で99%を取っていれば、バーバルで最低23%を超えることで総合点600を超えることができます。

必殺技、リーディングスキップ

先ほども書きましたが、たった41題のバーバルですが、よっぽどの語学力がないと、全てを吟味して解ききることは不可能です。 そこで、リーディングを全てスキップしてしまうという大胆な方法があります。同じ1題なら、少しでも正解率が高く短時間で解答できるセンテンスコレクションとクリティカルリーズニングだけをじっくり解くという方法です。

これは、予備校に通っている友人から聞いた方法で、日本人受験生の間ではかなりポピュラーな作戦の一つらしいです。 地方で受験している情報不足な私には、最初このような「必殺技?」を使うことに抵抗がありましたが、結局1月の受験時にリーディングをスキップし600を超すことができました。

しかし、ここで提案を一つ。最初の10題の中で出されるリーディングだけはスキップしないということです。理由は「CATの性格」を読めば判ると思います。 適当に解答してそれがすべて不正解だと悲劇ですから・・・。

出題はランダムなので、最初の10題中にリーディングがないときはラッキーとしかいいようがありません(追記:必ず出題されるみたいです)。

私はとりあえず、最初のリーディングだけちゃんと解答し、それ以降に出題されたものはすべてスキップしました。その友人はすべてスキップして650以上のスコアを出してますが・・・(すごい!!)。 それとも、何回か受験してばくちを打つのも一つの手ですね。

最終的にこの方法を選ぶかどうかは、あなた次第です。あえてお勧めもしませんし、悪いとも言いません。この方法を取って悪い点しか出なくても責任は持てませんから。

小技

会場はパソコンごとにブース化されていて、自分のペースで試験を開始できます。 自分でリターンキーを押した時点からスタートです。

計算用紙を何枚かくれますが、効率的に選択肢を選べるように、私は事前に問題解答用のマス目を作っておきました。 当たり前ですが、画面上にはなにも書き込めないので、そのマス目で選択肢を選ぶ判断をしました。結構便利でしたよ。


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日時: 1998年3月 8日
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