私は大学院で勉強をしながら、学部の日本語非常勤講師として働いていました(ラトガーズ大学には「東アジア学科」という学科があり、生徒たちは中国・朝鮮・日本などに関する語学や文化の学習ができます)。また、現在は福井の短大で講師をしています。そこで、今回から数回にわけて、アメリカの大学生の話を日本と比較しながらしていきましょう。
まず、日本における英語学習熱には負けますが、アメリカでの日本語講座も生徒に人気で、ラトガーズ大学でも初級日本語の講座は6クラスも開講されていました。ですが、中級日本語の講座ともなると、その数は2クラスになってしまいます。
どうしてでしょうか?語学の必要単位をとったので「日本語とさようなら」してしまう者、日本語の難しさに学習をあきらめてしまう者など、様々のようです。
私の担当は中級日本語でしたが、「どうして日本語を勉強しているの?」との質問には「日本の文化・歴史に興味があるから」「日本語ができるとビジネスに役立つから」という答えのほか「日本のテレビゲームが大好きで、日本語のソフトを使ってゲームをしたいから」「日本のマンガを言語でよめるようになりたいから」という生徒も少なからずいました。おもしろいですね。
また、「大学卒業後は日本でALT(中学・高校などに派遣されている外国人教師)として2,3年間英語を教えてみたい」という生徒もいて、日本に対する関心はかなりのものでした。
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