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No.3 日本人の街 Fort Lee
アメリカに渡って一年目は New Jersey州の Fort Lee という街に住んでいました。この街は、知る人ぞ知る「日本人の街」です。ニューヨーク周辺は日本人が多く住んでいますが、日本人が住む地域は幾つかの地域に固まっています。Fort Leeはその一つで、ニュージャージーとは言っても、川をはさんで対岸はマンハッタン、マンハッタンへはバスで20-40分という立地の良さです。

アメリカは「街」といっても規模は日本より小さめ。Fort Leeも人口は3万人くらいです。街の中には日本語の看板を目にすることができ、日系食料品店、ケーキ屋、レンタルビデオ屋、日本食レストラン、カラオケなど、日本人向けの店が数多くあります。また、公立図書館には日本語の本のコーナーもあります。

また、隣街のショッピングモールにはヤオハン、紀伊国屋書店などがあって、週末はあちこちから買い物にやってくる日本人でいっぱいです。日本人向けの学校「育英学園」も近くにあります。

これだけ日本の物がそろっていると、便利ですよねえ。駐在員の家族などは日本に住むのとあまり変わらない暮らしができます。英語ができなくたって暮らせてしまうんです。私達も知り合いの薦めでFort Leeに住むことにしましたが、ほんとに便利だなあって感動しました。

でも、問題は値段!高額な給料をもらっている日本人駐在員をターゲットにしているわけですから、価格もそれなりです。ヤオハンで買う食料品は日本の約1.5倍、紀伊国屋の本は2倍近くします。マンション・アパートの家賃も他の地域よりすごく高い。それでも知り合いの駐在員はまるでホテルなみのマンションに住んでいてびっくりしました。

私達夫婦の場合は留学生ですので、そんなに高い給料がもらえるわけもなく、つつましやかな生活です。ヤオハンが近くにあっても、値段が高いから結局地元のスーパーで買い物しましたし、日本語の本は買わずに図書館でかりました。

だから、私達にとってのメリットは治安が良いことと、紀伊国屋で立ち読みができること(!)くらい。
学校から遠かったので2年目は南部の方へ引越しをしました。
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