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No.2 ハロウインの裏側
アメリカで10月のイベント(お祭り)と言えばハロウイン!子供達が一番楽しみにしているお祭りで、10月31日に行われます。ハロウインはもともとアイルランドやスコットランドから来た行事ですが、その起源は、10月最後の日にこの世界とあの世とのさかいがなくなり、あの世から幽霊がこの世にやってくるという言い伝えから来ています(日本の「お盆」と似ていますよね!)

 子供達は好きな格好(魔法使い、幽霊、怪物など)に仮装し、「Trick or Treat! 」(お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ!)と言いながら各家を回ります。そしてハロウインのシンボルはかぼちゃ。どの家でも大きな黄色のかぼちゃをくりぬいて顔をつくり、ランプとして飾ります(jack-o'-lanternといいます)。そして、かぼちゃのパイやかぼちゃスープなど、様々なかぼちゃ料理を楽しみます。

 また、この時期には街中がハロウイングッズであふれていて、大学の図書館などもオレンジ色の飾りがあふれていて、とても楽しい気分になります。

 さて、ハロウイン当日。まずびっくりしたのは、郵便局や図書館の職員たちまで仮装していること!郵便を送ろうと郵便局にいったら、うさぎの耳をつけた職員がでてきてびっくり!日本じゃ考えられないですよねえ。

 子供達の仮装は手が込んでます。Kマートなどにはハロウイン用の衣装が売っていて、それらを買って着飾っている子や親の手作りの衣装を着ている子供など、衣装もほんとに様々。私の住んでいたアパートにもたくさんの子供達が住んでいましたので、当日はスーパーで大袋入りのお菓子を購入して待っていました。すると、昼過ぎから次から次へと子供達がやってきて、大忙しです(5分おきにやってくるので最後はちょっといやになった)。多くの家を回ってきたようで、彼等のもっている袋の中はお菓子がいっぱい!いろいろな仮装も楽しみました。

 でも、その影には問題も…毎年ハロウインの時期になると、「ハロウインにおける注意」のような紙が配られます。「夜は大人と一緒に歩く」(私の家に来た子供達もほとんど親が同伴でした)、「車には気をつける」などの他に「ちゃんと包装されていないお菓子は食べない」というものもあります。どうやら、過去に、もらってきたお菓子に毒が入っていたことがあったらしい!びっくりですよねえ。

 子供達が楽しみにしているハロウインですが、親の心配&苦労もあるようです。